リファラル採用を 3 倍にする Sequoia Capital 流「メモリーパレス」
リファラル採用が日本でも流行りつつあります。US のスタートアップでは採用全体の中で 40 -60% がリファラル採用であれば良い会社だとされています。
そうしたリファラル採用を増やすために、人事部は社員にメールを頻繁に出したり、社員の周りを歩き回ってお願いしたり、紹介者に成功ボーナスを払ったり、同僚の横に座って LinkedIn/Facebook のつながり一覧を一個一個見ていったり……といった涙ぐましい努力をされていると聞きます。しかし残念ながら他の業務で手一杯な社員が積極的に動いてくれることはなかなかありません。
そこでリファラル採用を増やすための一つの手法を Sequoia Capital の Human Capital Team が紹介していたので、こちらでも紹介します。(3 倍というのもこの記事から取りました)
基本的にはガイド付きの会話というか、構造化面接と同様に質問を構造化して従業員の記憶を引き出しやすくしているやり方です。手順は以下の通りです。
- 30 分の 1 on 1 を社員と持つ
- 以下の質問を行う
- 出てきた名前とコンタクト方法(重要)をメモってコンタクト開始
質問
高校時代
- 高校で最も頭の良かった三人は?
- 高校時代、仲の良かった友達は?
- 彼らはどこの大学に行きましたか?
- 少数派のグループの中で最高だったのは?
大学時代
- どの大学に行きましたか?
- どの授業が最も難しかったですか? 3つ挙げて下さい
- それぞれの授業でトップの学生は誰でしたか?
- 少数派のグループで最高だったのは?
- 上の学年で尊敬していたのは?
- 教授陣の中で尊敬していたのは?
インターン
- どこでインターンしていましたか?
- 誰がトップのインターンでしたか?
- 誰がメンターやマネージャーでしたか?
- 皆から尊敬されていた人は?
就職後の社会人
- 最初の会社は?
- 最初のプロジェクトは?
- 誰がそのプロジェクトで最もパフォーマンスを出していましたか?
- 二個目のプロジェクトは?(以下続く)
- 二個目の会社は? 最初のプロジェクトは?(以下続く)
上記の「高校」「大学」「社会人」以外にも、過去に参加したハッカソンチームや GitHub、サイドプロジェクトやサークル、子供の通っている学校等で繰り返していると、意外なところでリファラル採用の候補者が見つかるかも、というやり方でした。
リファラル採用がもっとスタートアップで一般的かつ有効になることで、スタートアップ業界自体に参画する人が増えると思うので、もっとリファラるが流行ればいいなと思っています。
※リンク先には英語版のスプレッドシートが用意されています