UTokyo 500k の応募書類提出のコツ: why this, why now, why you

3分のピッチで最大賞金50万円の「UTokyo 500k」ですが、いよいよ書類の締め切りが 10月3日 (月) と迫ってきました。今の応募状況なら、応募した人はかなりの確率で優勝できます(笑)

あくまで審査はピッチの内容で行われます。応募書類そのものが重要ではないので、書類を揃えるのにそれほど時間をかけていただく必要はありません。とはいえ以下のような項目を考えておくと、ピッチの良い材料になると思うので今回書類でも応募いただくようにしています。

幾つかの応募項目は分かりにくいかもしれないので、追記しておきます。

なお、アイデア段階では既存顧客のデータなどを持っていないと思います(実際のピッチではデータが示せれば強いのですが)。こういうデータがない場合、基本的には「why this」「why now」「why you」の問いに応えられるように考える、というのを基本路線として考えてみると良いと言われています。ぜひこの 3 つの問いを念頭に置きながら書類とピッチを考えてみていただければと思います。

取り組む課題とそのインパクト

プロダクトには解決する課題があるはずです。その課題の重要性や大きさを語って下さい。多くの場合、解決策そのものよりも選んだ課題のほうが重要です。

ポイントは、課題か解決策に「審査員の知らない秘密」を混ぜておくと説得力が増すというところです。意外な顧客の声(課題)であったり、意外な市場であったりを是非書いてみてください。

解決策とテクノロジ

課題をどのように解決しようとして、その中でどのようなテクノロジを活用しようとしているのかを書いて下さい。一つの課題に対しても色々なアプローチがあるはずです。その中で、なぜこの解決策を選んだのか (why this) を伝えられると良いと思います。

そして何故これまでその課題が解決できずに残っていて、何故今なら (why now) その課題が解決できるのかを組み込めれば強いメッセージを構築できます。why now への問いの答えは、テクノロジの普及率であったり、最先端のテクノロジを使うことであったり、あるいは安価なテクノロジが出てきたこと、などがしばしば使われます。

市場性とスケール感

課題領域の市場規模を少しだけ調査して書いてみて下さい。Google 等で「◯◯(業界名) 市場規模」というキーワードで検索するとおおよその市場規模が金額ベースで出てくると思います。

業界の市場規模全体で数千億円、自社の売上が数年で数十億円までいくような規模感が望ましいです。また今後数年で市場規模が伸びていることなどを伝えられると良いと思います。市場が近々一気に伸びるかもしれない、というのは why now の問いに対する一つの良い答えともなります。

チーム(&アドバイザー)

あまりこうした自己アピールは得意ではない人が多いと思いますが、ご自分のチームの素晴らしさを書いて下さい。つまり、何故自分たちならこの課題を解決できるのか(Why you)、その理由を書いて下さい。

研究論文や技術的な受賞歴、過去に作ったもの、OSS への貢献などがあれば、ある程度作れることが分かります。技術的なアドバイザーがついてくれるのであれば、それもまた補強になります。

なお過去にビジネスプランコンテストで優勝した、などの実績は、そのコンテストの領域が今回の自分たちが提案する課題領域と関わらない場合は評価されづらいです。

初期の顧客獲得戦略

大きなアイデアを描いても、最初の顧客が得られなければ意味がありません。最初にどうやってユーザーや顧客を掴むのかの仮説を簡単に書いてみて下さい。意外と最初の顧客へのアクセスはボトルネックになることが多いです。また最初の顧客が具体的に想像できないのであればその製品アイデアは大抵課題の選定に問題があります。逆に想定している価格の 10 倍でもいいので買ってくれそうな人がいるのなら、それは今後伸びる製品になりえます。

進捗状況と今後の計画

まだアイデア段階なら「アイデアだけ」でも大丈夫です。プロトタイプができていればその旨を、研究をベースとしているのであれば技術シーズを書いてさい。

参考資料のリンク(Google Drive, Dropbox, Youtube, etc)

すでに何かを作っていたり、詳細なプランが有る場合はリンクを貼り付けておいて下さい。

以上、簡単な解説です。皆さんからのご応募、お待ちしております!

別記:先週、数時間かけて工学部2号館や学内にペタペタ貼って回ってました。

Written by

The University of Tokyo, Ex-Microsoft, Visual Studio; “Nur das Leben ist glücklich, welches auf die Annehmlichkeiten der Welt verzichten kann.” — Wittgenstein

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