Oct 29
Do things that don’t scale. の翻訳後編。
Do things that don’t scale は Peter Thiel の寡占の話にもつながるし、「ときおりB2Bスタートアップの創業者に、一人のユーザーを選んで、極端なまでに従事して、そのユーザーにとっての何かを作るコンサルタントとして振る舞えと助言します。その初期のユーザーはあなたを形作るための型として役立ちます」とかとっても首肯する話ですし、
「Facebookは当初はハーバードの学生向けのものでした。その形態では、たった数千人の潜在市場があっただけでしたが、学生たちは、Facebookは本当にためになると感じたので、極めて大勢の学生が登録をしました。」とかは、我々もまたスタートアップに対してサービスを提供するスタートアップである(べき)と定義づけるなら、まさにそれを真似て Do things that don’t scale である(べき)、と思います。
しかし一方で、ここでスケールというか十分な数値を構造上求めざるを得ない大企業の悲哀(ていうかイノベーションのジレンマの構造――『小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない』)というものも感じて、その構造的なジレンマに対して悩んでいるとき、「バランスとればいいんだよ」という精神的な解答をいただいてさらに懊悩するので、助けて Christensen 先生!というところまでが既定路線です。その後 Innovator’s Solution とか Seeing What’s Next に行くか、How Will You Measure Your Life? 的なところに行くかは気分次第ですが今は後者かなぁ。罪人にならない(精神的)。
いとうなおやさんもちょうど Lean について書いててシンパシーですね。
スタートアップじゃないけれどスタートアップ的な方法論が適用しやすい分野で働いているなぁという実感はあって、ほんと CS183B とか Lean Startup や Customer Development の方法論のありがたみを毎日ひしひしと感じているというかやっぱ Y Combinator すごいっす、みたいな話になるのですが、一方で日本ではスタートアップで働く人でも半分以上 Y Combinator とか知らないみたいな現状を考えると、自分ってもしかして意識高い…?という疑問を持たざるを得ない状況になるので癒しが必要だなと。はい。
そして Y Combinator の Philosophy を読み始めるというこのパターン