May 2, X, Chris, 経産省

4月分の Facebook 投稿を一気にコピペです。

Chris Dixon の新記事。インターネット上でのユーザーの経路(インターネット経済ループ)の中のどこからプロフィットが生まれているのかを整理すると、Amazon は実は Google の検索ビジネスの敵だったり、時代によってその戦場のレイヤが移ってたりするとかいうのが分かったりするので面白いですね、という話。

今後の戦場は

  • ロジスティクス (EC で買ったら物流が必要で、実はその中で Uber とかのオンデマンド系が興味深い動きをしてるとか)
  • Web vs App(ad blocker とか、App に行かれるとパブリッシャが困るとかニッチが困るとか)
  • ビデオ
  • ボイス

などではという予測はなるほどなと。

コンテナのように、ちょこっと垂直統合するだけでイノベーション的なものが発生するというのはあったりするので、各レイヤごとに考えるんじゃなくてどうつなぎこむかとかを考えても面白いかもしれませんね。

a16z 投資先の Actifio の CMO が VC の価値を 5 段階のピラミッドで表現。下から順に cash, counsel, contacts, content, capability の順。特に a16z を特別にしているのは capability である、と。何をすべきかのヒントを与える content と、スタートアップのために何をしているかの capability には大きな差があって、a16z はそのコンテンツで書かれているノウハウを実際にスタートアップのためにやっているところが大きく違うんだ、という指摘。あれだけチームを揃えているので、という面はあるでしょうが、言われてみれば凄いなと。その他ボストン界隈の VC がやってる新たな試みのリストも。

Ben Evans の予想だとスマホは確かにサチってかつての TV や PC みたいになるので(とはいえフィーチャーフォンからスマホへの移行は進む)、次は Car と AR。

Chris Dixon の好きな哲学者は Quine, Dennett, Wittgenstein, Kripke, Goodman, Russell, Frege。なんという真っ当な分析哲学…。それはともかく、founder/market fit を重視するところや、idea maze を一緒に歩いてみること、最初の創業者が注力するべき部分はベストな人々を採用すること、顧客を幸せにすること、財務的に健全にすること、など。

スケールするための従業員あたりコスト(人件費と家賃ベース)がSF では5年で 2 倍に、という試算をしてた昔の記事。

抗癌剤の Stemcentrx って Founders Fund の投資先だったんですね。Founders Fund の 11 年間で最も大きな exit だったとのこと。Facebook や Deep Mind 以上だというから驚きです。

500 Startups のアクセラレータの秘訣。コミュニティの大事さは感じてます。

Seed Fund がかつて Series B ぐらいの要求水準になってるけど、seed investor が seed だと言い張るのは「最初の組織的ファンドだ」とポジショニングしている以上 LP への説明がつかないからでは、という。だから起業家は本当にその VC がシード投資をしてるかどうかをちゃんと見極める必要があるというのはなるほど。

1分の全力の運動は 45 分の適度な運動と同じ効果かも、という研究結果。まじっすか。今日のジムでやってみようかなと。

the volunteers warmed up for two minutes on stationary bicycles, then pedaled as hard as possible for 20 seconds; rode at a very slow pace for two minutes, sprinted all-out again for 20 seconds; recovered with slow riding for another two minutes; pedaled all-out for a final 20 seconds; then cooled down for three minutes.

経済産業省のこの資料(新産業構造ビジョン)は凄い気合いが入ってますね。スタートアップへの言及もあります。

And, while not everyone agrees that there is a massive downturn in the startup world right now, many are acting as if there is. This herd mentality is both a crisis and an opportunity (or a “crisi-tunity”) — just as in the last cycle, I believe the category-defining companies of the next decade will be launched and funded in the next couple of “less exciting/slower” years.

Google X の Astro Teller の TED の話の続き。こちらも良い話でした。どうやって人の性向に逆らってうまく失敗してもらうか、その環境をどう作るかは本当に難しいなと。主に心理的安全の話です。

最後の話に出てくる、「100% 成功して 1 億円儲かるプロジェクトAと 10% しか成功しないけれど 1000 億円儲かるプロジェクトB、どっちをするべきですか」という問いに対して、ほとんどの人は B で手を挙げるけれど、「では何名のマネージャーや CEO や取締役会が、プロジェクト B を選ぶことをサポートしてくれると思いますか?」という問いに対してはほとんどの人が手を挙げなくなる、というのは本当にそうだなぁと思います。事前に期待値が分かっているケースも少ないとは思いますが、しかしそういう状況でも、イノベーションを起こしたいと思っている人をどうサポートするかは難しいです。

Paul Graham による「ピッツバーグをスタートアップのハブにするには」。色々な都市が狙ってますが、やはり大学の近くや若者が集まるところというのは重要だなと。

「イノベーションを起こす方法はイノベーションを狙うのではなく、もっと特殊な何かを狙うことだ」というのはなるほど。

サイドプロジェクトをどうやって増やすのか、というあたりの問題意識は同じです。大学にできることはほとんどないけれど、タレントを集めて道を踏み外させることはできる。Pittsburgh には CMU があっていいですよね。

But if you want to know where startups come from, look at the empirical evidence. Look at the histories of the most successful startups, and you’ll find they grow organically out of a couple of founders building something that starts as an interesting side project. Universities are great at bringing together founders, but beyond that the best thing they can do is get out of the way.

In fact, one of the most effective things a university could do to encourage startups is an elaborate form of getting out of the way invented by Harvard. Harvard used to have exams for the fall semester after Christmas. At the beginning of January they had something called “Reading Period” when you were supposed to be studying for exams. And Microsoft and Facebook have something in common that few people realize: they were both started during Reading Period. It’s the perfect situation for producing the sort of side projects that turn into startups. The students are all on campus, but they don’t have to do anything because they’re supposed to be studying for exams.
Harvard may have closed this window, because a few years ago they moved exams before Christmas and shortened reading period from 11 days to 7. But if a university really wanted to help its students start startups, the empirical evidence, weighted by market cap, suggests the best thing they can do is literally nothing.

If an investor community grows up here, it will happen the same way it did in Silicon Valley: slowly and organically. So I would not bet on having a big investor community in the short term. But fortunately there are three trends that make that less necessary than it used to be. One is that startups are increasingly cheap to start, so you just don’t need as much outside money as you used to. The second is that thanks to things like Kickstarter, a startup can get to revenue faster. You can put something on Kickstarter from anywhere. The third is programs like Y Combinator. A startup from anywhere in the world can go to YC for 3 months, pick up funding, and then return home if they want.

VR や AI といった領域でスタートアップをするんだとしたら、Google や Facebook といった巨人との人材獲得競争をしなきゃいけないし、そうした領域には VC からの投資金額よりも大企業のほうが研究開発にお金を投資してる状況なので、VC もどこに投資すればいいのか難しくなってきてる、というのは Chris の言うとおりなのかなと思います。

だからこそ、自分たちのスタートアップが他の企業よりもハードで意味のある問題に取り組んでいるのかを言わなきゃいけない、人も採れないとは思うのですが、日本国内だけを見てしまうと IT サービスに投資してたり作ってたりする大企業とかまだまだ少ないように見えるので、全然スタートアップでも勝ち目あるのかもですね。嬉しいことなのか悲しいことなのかは分かりませんが…。

「技術としての面白さ」と「投資対象としての良さ」を混同するところはあって、技術として盛り上がってるからといってそこに投資するかというと、限られたユースケースを想定しないと難しいですね、と思うこともしばしばあるここ最近です。たとえばここで書かれてるような、空港とか私有地内自動運転とかそういう市場狙うのは確かにアリだと思うんですけどね。

GM に買収がほぼ決まってる Cruise がトラブってるようで。超初期に関わってた人が訴訟をして「もっと株を」と言っているとのこと。

こういうのがあるので創業株主間契約書と vesting とかやっておく、というのはいいかもですね。Paul Graham も「残念なことに、こうしたことは皆考えてるよりよくあるよ」とコメント。

全部過大評価されてるというのは確かに感じるところがあります。シリコンバレー外に目を向けたほうがいいかも、と書いてますが、そのときに日本は眼中に入ってくれるでしょうか…。

Robert J. Gordon の悲観論本 The Rise and Fall of American Growth のまとめ。景気が良くないのは将来に希望が持てないから、みたいな話を最近政治絡みの記事で見ましたが、それの裏にあるのはもしかすると、技術の進歩への希望が持てないから、みたいなところもあるのかなと思わせてくれる記事でした。Tyler Cowen の stagnation in technological progress じゃないですが。

かつてないほどの人が科学や工学に関わっている現在だからこそまだ希望はあると思うので、テクノロジが世界をもっと良くするんだ、という感覚や、あるいは技術的なイノベーションそのものをどうやって増やせばいいのかなというのを考えてしまいます。

If robust economic progress in the first half of the 20th century helped create a national mood of optimism and faith in progress, have decades of much slower productivity growth helped create an era of malaise and frustration?

経産省が 4/8 に出した『大学発ベンチャーの成長に資する「重要施策」に関する調査』で、企業の成長度と相関が “見られない” のは以下の 5 項目のようでした:

  • 経営人材を(共同設立者・幹部社員・アドバイザー等として)体制に加える
  • 業界の研究開発経験者を社外から調達、またはアドバイザーとして体制に加える
  • 海外の研究開発・生産業務提携先の探索・交渉・実行をする
  • 外部の機関や個人のアドバイスを受けて、マーケティングプランを策定する
  • 外部機関(VCや事業会社)から国内市場の販路開拓の支援を受ける

これはなんか凄く良く分かるというか、こういうことはやらなくて良いリストとして有用じゃないでしょうか。

基本的にアドバイザー系 & VC や事業会社含む外部機関系が軒並み効果なし(営業以外)という感じな気がして本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

機械知能の未来というフリーブックが出てたんですね。執筆者は Bengio とか Rus とか Sutskever とか。読まなきゃ。

Yale University の基金の過去 20 年にわたる運用について。学校として積極的に VC に投資してかなりの運用益を出している模様です。Yale が LP として投資してたのは a16z と Greylock など。20 年の annual で 13.7% で恐らく S&P 500 よりも好成績。

つくづく思いますが、本当に米国トップ大学の基金の運用ってうまいですよね。そういう運用益が学生の奨学金とかに回ってさらなるイノベーションを生む仕組みとか良いなぁと思います。

VC による投票で決まった VC ランキング。自分が LP だったらどこの VC に投資するかというのを聞く、この形式のランキングいいですね。日本でやるとどうなるでしょうか。
1位は Sequoia、2 位は Benchmark、3 位は Accel というまあ順当な結果。First Round が結構高いのと、emergence と floodgate も意外でした。

これ翻訳されたんですね。VC 向けに良い記事だなと思いました。コンテンツを持ってる VC は強いなぁと思います。

http://500startups.jp/vc_unlocked/

Written by

The University of Tokyo, Ex-Microsoft, Visual Studio; “Nur das Leben ist glücklich, welches auf die Annehmlichkeiten der Welt verzichten kann.” — Wittgenstein

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