Mar. 1, ゴールドラッシュ、ストックオプションの是正、良い創業者の特徴

Taka Umada
6 min readMar 2, 2016

「過去 10 年のスタートアップのゴールドラッシュは終わったんだ。ごめんね」から始まる記事。最近の悲観論の良いまとめかなと。

みんながみんな MVP やディスラプトとか言い出した世界で、スタートアップのアドバンテージがなくなってきているというのは The Information でも言われたことに似ているなと思います。

じゃあこれからのスタートアップがどうすればよいのかというと、技術がまだ入り込んでいないエリアに行くか、まだ若い領域に行くか、特殊な産業やコミュニティに行くか、などなど。

ストックオプションのエクササイズ期間の是正。辞めてから90日以内の行使ではなく10年に延長。

今後YC企業にはこのドキュメントテンプレートのものをお勧めするとのこと。従業員の不平等を快勝するための素晴らしい取り組みの一歩だなと。

Andreessen と Christensen の fireside chat。豪華過ぎます。

スタートアップの方法が定式化されてスタートアップの成長が早くなるに連れて、その定式自体が disrupt される可能性が高まる、というのはなんともブラックスワン的というか、破壊的イノベーションの理論的で良いですね。そして同様に、スタートアップ自身が破壊されるスピードが上がるのだろうなと。VC という産業も今のキャピタルの余り具合で破壊されつつあるという指摘はなるほど。

Google が必要なのは X でやっているようなテクノロジじゃなくて、ビジネスモデルなんじゃないかという Christensen の指摘と、いやそうじゃなくてリスクを取って 2, 3 の moonshots が当たればペイするんだ、という Andreessen の立ち位置の違いが面白いところです。そして Christensen のゆっくりとしたしゃべりで「友達と家族と原則が大事だよね」という諭されるのもの良いなぁと。

昨日の Christensen & Andreessen の fireside chat と同様に Sam Altman の Startup Grind。

良い創業者は
・素早く実行する
・「ノー」というときを知っている(ヒント:だいたいいつも)
あと Airbnb はグロースの目標をそこら中に書きまくってたみたいですね。

さて Sam にとっての良い時間の使い方は YC を成長させるための時間の使い方であり、そのためには良いパートナーを見つけたり、良いスタートアップに YC への応募を進めたり、YC のネットワークを強靭にしていくことであったり。そのためにファンドではなく、スタートアップを助けていくことにフォーカスし続けるとのこと。Public company にはならない、というのが面白いなと思います。

“The only thing at this point that’s going to drive growth [in this country] is innovation, and the only thing that seems to be driving innovation…is gonna be startups…so I think there is this moral imperative to make startups happen.” というのは頷くしかありません。

白人男性にとても有利な SV の構造。

NYT の Reimaging the Office 特集。以下は Duhigg による Google の Project Aristotle の話です。話す量がほぼイコールとか、社会的知性の高さとか、Social Physics の内容とかぶってましたが、この特集いいですね。いろいろ勉強になります。

別の資料を探しててみつけた「科学技術・産業政策論」が面白かったです。イノベーション周りに興味ある人は是非。

中国経済の難しさについて。

そういえば私も Slack を閉じてる時間が多くなりました。

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Taka Umada

The University of Tokyo, Ex-Microsoft, Visual Studio; “Nur das Leben ist glücklich, welches auf die Annehmlichkeiten der Welt verzichten kann.” — Wittgenstein