horseletter: ニュースレターを始めてみます

Taka Umada
14 min readJan 9, 2018

--

最近メルマガやニュースレターでの情報収集が便利だなと改めて思い始めているので、私もメルマガを始めてみます。

私のメルマガでは、SNS 等でシェアしたスタートアップに関する記事や、今週自分が書いた記事などをシェアする感じを想定しています。配信には Mailchimp を使っているので、他からの余計なプロモメールは届かないはずです。

登録は以下からお願いします。記入はメアドだけです。登録後、確認メールが行くと思いますので confirm していただければ幸いです (届いていない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください)。

ニュースレター #05 の配信は明日 1/10 を予定しています。

こんな感じのものが届きます。

http://mailchi.mp/e1dd689009de/horseletter-04

以下は #04 を元にしたサンプルです。

書いた記事

今週はありません。

シェアした記事

10 Year Futures (vs. What’s Happening Now)

11月の a16z Summit の Ben Evans の Keynote。10年後の世界と今起こってる変化。Sカーブについて。
「機械学習は新しいRDBだ」というあたり (7:30 ぐらいから) は皆さんも聞かれると良いのではないでしょうか。あとハードウェアやってる人たちは 10:00 ぐらいからの話とか。

・MRと自律運転は「テックはまだ」(なので2017年のMRとAutonomyはスマホの 2006 年ぐらい相当)
・クリプトは「テックはできてるけどユースケースはまだ」(なので2017 年の暗号通貨は 1994 年の HTML に似てる)
自律運転で「病院が来い」の世界がやってくるかもという。

First Round State of Startups 2017

セクハラ多すぎじゃないですかね…。というのと、セールス VP の採用に困ってる、というのが少しびっくりでした。B2B 系が多くなってきてるから、という理由。あと困ってると感じてるのは採用だけど、時間をそれほどかけておらず 20% 以下になってると。Dustin なんかは半分ぐらい採用に時間かけてるとか言ってましたね。
踏みがちなミスとしては、
・マネタイズがおそすぎた
・間違った共同創業者を選んだ
・Go-to-Market 戦略をしくじった
・バーンレートが高すぎた

Bitcoin could cost us our clean-energy future

Bitcoin を維持するためにはエネルギーなんとかしなきゃですよね…と動き始めてるところの話を聴くと面白いなーと思います。

“Today, each bitcoin transaction requires the same amount of energy used to power nine homes in the U.S. for one day. And miners are constantly installing more and faster computers. Already, the aggregate computing power of the bitcoin network is nearly 100,000 times larger than the world’s 500 fastest supercomputers combined.”

“The total energy use of this web of hardware is huge — an estimated 31 terawatt-hours per year. More than 150 individual countries in the world consume less energy annually. And that power-hungry network is currently increasing its energy use every day by about 450 gigawatt-hours, roughly the same amount of electricity the entire country of Haiti uses in a year.”

The Slow Motion SaaS Crash — Crunchbase News

感覚としても SaaS ってシードでは少なくなってきてますよね。ただまだまだ手がついていないエリアはあるはずで、VC の投資向きなビジネスかどうかはさておき、色々 SaaS が出てくるといいなぁと。
Lemkin observed that some of the once-popular markets for SaaS businesses have seemingly been tapped out. Although markets like sales, marketing, and HR may be “out of fashion,” as he described it, there are emerging areas for SaaS companies that “[remain] very hot.” He cites APIs and business-to-developer (B2D) as examples of active areas today

A Guide to Pitching Funding and Launch Stories
こういうプレス向けのガイドラインとか、よく忘れがちなのでどこかに溜めておきたいところです。

OptionPlan
Index Ventures によるオプションプランの計算テンプレート。定式化してるのは凄いなぁと。

5 predictions for what life will be like in 2030
バイオ系が多いなぁと

フランスでは「起業に失敗」しても落第者にならずに済む理由

The Family のセーフティネットの仕組み、いいですね。セーフティネットがあるからチャレンジできるというのは社会保障と同じくあると思います。でも5%取るのかーと (FI も似たような仕組みですが)。こういうのをコミュニティベースで作るか、あるいは仕組みベースで作るか…どっちがいいんでしょうね。

The Early Stage Slump — AVC

シードステージの減速について Fred から。2013–14 にシードやエンジェル投資が多かったのは、2012 年の Facebook 上場によるインスタントなお金持ちが多数生まれたから、という話は面白かったです。どんどんと後ろのステージに行く話とかも。
“The risks of seed investing are so significant that the valuations need to be reasonable.”

“How to Raise Money” by Paul Graham [和訳]
久々に読んで本当に良かったので再投稿です。資金調達に関する Paul Graham のアドバイス。
「貴方が資金調達活動を始めるまでは、投資家に会うのを避けるべきである。ひとたび資金調達を始めたら、複数の投資家たちと並行して話し合いをもちながらも、貴方が高い期待値をつけた投資家を優先して交渉を進め、提示されたオファーに即時に同意して頂きたい。一言で言えば、それが資金調達というものなのだ。 資金調達の最適化などは、複雑すぎる。絶対に行なうべきではない。また、投資家が物事を複雑にしないように、目を光らせている必要もある。
資金調達はそれ自体、貴方に成功を与えるものではない。資金調達は、成功を勝ち取るための手段に過ぎない。貴方の第一の目標は資金調達を短時間で終了し、貴方を成功へと導く真の要因である本来業務へと戻る事である。それは物を作る事、ユーザーと話しをする事である。多くのスタートアップ企業にとって、私が示した道が、その成功に至る確実な方法であると確信している。」

The impossibility of intelligence explosion — François Chollet — Medium

Keras の作者による、なぜシンギュラリティ的な知能の爆発が起きないのか。環境やコンテキストの関係から。

“The expansion of intelligence can only come from a co-evolution of brains (biological or digital), sensorimotor affordances, environment, and culture — not from merely tuning the gears of some brain in a jar, in isolation. Such a co-evolution has already been happening for eons, and will continue as intelligence moves to an increasingly digital substrate. No “intelligence explosion” will occur, as this process advances at a roughly linear pace.”

従来の技術は外部世界を操作するものが多かったですが、現在はバイオエンジニアリングをはじめとして人間自身へと向き始めている中で、社会や規範との接点が増えてきていると考えると、もし何かの技術を普及させたいのなら、社会そのものや社会実装をエンジニアリングする必要がある、ということになるのでしょうか、ということを改めて読んでて思いました。

Building a great product is hard. A glimpse into the product challenges of the P9 portfolio

Point Nine Capital の PM 関係者が集まって話したところ、PM 関係での悩みのトップ 2 は
1. メトリクス
2. ロードマップ
だったようで、それに関する記事の紹介とディスカッションのまとめ。プロダクトのアーリーステージはデータというより顧客の声を、というのはそうですよね…と。

自動化で2030年までに4億人以上が失業、マッキンゼー予測
再教育が必要という文脈がここでもです。

How Finland rebuilt its tech economy despite a smaller Nokia

どうやって Finland が Nokia の失敗からスタートアップを中心にテクノロジを取り戻したのか。
Aalto 大学では 2007 人に 600 人中 3 人しか起業家になりたいと手を挙げなかったのが、5年後には半分の学生が起業家を志向していたというのは凄いですし、それぐらい一気に変わる可能性は日本でもありますよね。なお Finland の背景として、
・Nokia の元従業員によるエンジェル投資
・政府の支援
・人材のベース
というポイントと、政府としても R&D センターを Finland においてほしかったからとか。

人生100年時代構想会議

昨日行われた『人生100年時代構想会議』第三回は、教育や大学、特にリカレント教育に関して、リンダ・グラットンを呼んで、100年時代は社会人になったあとの教育大事だよーという話だったようです。
実際生涯教育は大事だと思いますし、今やってるような支援や方法論を言語化して産業界にも展開できればと思っていて、ビジネススクールではなく、生涯いつでも起業家教育が受けられる場所がたくさんあればいいのかなーとは思っていますが、慶応の樋口さんが書いてる通り、

「これまでのリカレント教育に関する議論は、リカレント教育の供給側からのアプローチ(受け皿としての大学のカリキュラムの作成)となっているが、むしろ需要側である企業がどのような能力を身に付けた人であれば、採用しようと思うのか(具体的訓練ニーズは何か)、あるいは在職者についても、そこで学んだものをどう活用するのかといった需要側に着目することが重要。」
「一人一人の社員が価値創出のためのエクスパティーズを高めていくことが企業等の発展にとって必要不可欠であるとの認識を共有し、採用や処遇を変革すべきであり、このような観点から、企業や社会のあり方を議論すべき。」

といった雇用のあり方がやっぱり議論の焦点になってて、難しいですね、と思いました。

There’s an implosion of early-stage VC funding, and no one’s talking about it

なぜ世界でアーリーステージの投資が少なくなっているのか。先日私も投稿した Pitchbook の資料をベースに、US だけでなく世界中でも少なくなっている理由を、
・アプリの時代が終わり
・SaaS への投資も落ちて
・FinTech も落ち着きはじめ
・VCが winner takes all のスタートアップに張り始めている
と分析。2012–2016 がアーリーステージにとってのバブルだったと。
日本も遅かれ早かれこのトレンドになるとは思うので、コーポレートアクセラレータはシードステージよりももう少し後ろをやったほうがいいのでは…と改めて思いました。

Triplebyte: Software Engineer Salary Data
おおー、エンジニアのサラリーから SO まで percentile で表示。でもジュニアの給料、ベイエリアで生きていくのつらそうな…。

How Peter Thiel and the Stanford Review Built a Silicon Valley Empire | Stanford Politics

Peter Thiel の政治思想を過去の行動とともに振り返る記事。昔と今は随分違いそうですが、しかし PayPal Mafia の結構な数が The Stanford Review 勢というのは知らなかったです…。後半につれてスタートアップの inner circle っぷりが凄いのと、お金以外のところでの繋がりが重要なのかなぁと。

その他

グローバル知財戦略フォーラム2018

特許庁主催のグローバル知財戦略フォーラム 2018、二日目の 1/23 (火) の基調講演的な特別講演枠でお話させていただきます。1,000 人規模の前で喋るのは久々かもです。宜しくお願い致します。

--

--

Taka Umada
Taka Umada

Written by Taka Umada

The University of Tokyo, Ex-Microsoft, Visual Studio; “Nur das Leben ist glücklich, welches auf die Annehmlichkeiten der Welt verzichten kann.” — Wittgenstein

No responses yet