『本郷スタートアップご近所さん会 2017 秋』の開催について(アンカンファレンス)

本郷にスタートアップが増えてきています。スタートアップ関係者と本郷のスタバでふと顔を合わせたり、本郷三丁目の交差点での信号待ちの後にすれ違って軽く会釈するのも日常茶飯事となってきました。実際の例としても、

  • 「その顧客だったら紹介できますよ」
  • 「それだったらこのツールで簡単に解決できますよ」
  • 「Alibaba の使い方ならあの人が詳しいですよ」
  • 「あそこの人材エージェントがいいですよ」

という話が起きたりしているようです。でもまだまだお互いを知らずに、単にすれ違っていることのほうが多いように思います。

そこで地理的に近い本郷のスタートアップで働く皆さんが集まって、『採用方法』や『営業ノウハウ』、『本郷の食事処』『スタートアップと子育て』などの雑多なことを話し合える、招待制のイベント「本郷スタートアップご近所さん会」を 10/7 (土) の午後に開催することになりました。

既に本郷から湯島、根津、春日、御茶ノ水あたりの 30 社弱にはお声がけしており、多くの会社の方々が参加いただける予定です。まだまだ参加者を募集していますので、本郷のスタートアップに勤める従業員や経営者の方の参加をお待ちしています。

特に従業員の皆様の参加をお待ちしています!

(なお本イベントはボランティアで開催するため、ボランティアとしてご協力いただける方も募集しております。)

参加、ボランティアとも、詳細は周りの知っていそうな人に招待していただければ幸いです。

また、ご興味を持っていただいた本郷スタートアップ関係の方は、ぜひお気軽に以下のフォームからご連絡ください!

イベントの方針について

今回のイベントは、従来のスタートアップ向けイベントとは異なる方向性を目指しています。たとえば以下のような違いです。

  • 「偉い人の話を聞く」ではなく「参加者全員が話す」
  • 「なかなか話が聞けない凄い人」ではなく「明日本郷で気軽にランチミーティングに行けるような人」と会う
  • 「投資家とスタートアップ支援者と経営者」ではなく「スタートアップの現場で悩む人と経営者」が参加する
  • セッションやミートアップではなく「アンカンファレンス」
  • イベントタイトルも意識高めではなく、来たい人が緩く集まるイベントなのでタイトルも緩め

そのため、いわゆる『凄い人』は忙しすぎて本郷でランチに行けないので、参加はお断りさせていただいております。またおおよそ本郷から一駅程度を目処にお声がけしているほか、投資家や士業の皆さん、人材系企業やコンサルタント、支援者の皆さんも基本的に参加をお断りさせていただいております (基本はプロダクトを持っているところに限定させてください)。申し訳ありません。

ただ、もしお近くに支援している本郷のスタートアップの方がいらっしゃれば、彼らが近隣の方と知り合って情報交換できるチャンスのため、ぜひ本イベントをご紹介ください。

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イベントの目的について

目的は本郷周辺でのトランザクティブメモリを強くするきっかけづくりです。トランザクティブメモリ、つまり who knows what というか、誰が何を知っているのかを緩く知って、多様性のある弱い結びつきを作ることとも言えます。

緩く知っておくことで、いざ何かが起きたときにその人にすぐに相談できます。あるいはあの人を紹介して欲しい、と地域のネットワークハブに頼めます。NEDO の助成金ならあの人、あの顧客ならあの人、といったように、です。

トランザクティブメモリが高まると、組織のパフォーマンスも高くなると言われています。今回はそれを地域レベルでも起きないのか実験的なイベントでもあります。

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特にスタートアップは刻一刻と状況が変わります。いざというときに適切な知識を持つ人を予め知っているかどうかは、スタートアップのモメンタムを保つ上で重要なのではないかと思っています。

これについて Paul Graham はこのように述べています。

スタートアップ・ハブを作るなら、「ベンチャーを起業したい」と考える大勢の人々が必要だ。理由は3つある。1番目はあたりまえだが、十分な密度がなければ偶然の出会いは起きないからだ。2番目は、ベンチャーによって必要なものが異なるので、それぞれのベンチャーがいちばん必要とするものを提供する、多くの人々が必要となるからだ。ショーン・パーカーはFacebookが2004年にまさに必要とした人だった。あるベンチャーはデータベースの達人、別のベンチャーは映画業界へのコネを持つ人を必要とするかもしれない。(ポール・グレアム「スタートアップ・ハブが成功している理由」

セッション

以下のようなセッションを 30 分刻みで、パラレルで回していきます。

  • 本郷スタートアップ全員入場
  • 海外イベント
  • 海外スタートアップ事情
  • M&A の実際
  • イケてる学生バイトの雇い方(学生からの主張)
  • 資金調達あれこれ
  • 人事評価
  • 採用ノウハウ
  • 事務処理ぶっちゃけ話
  • 法務
  • 営業ノウハウ
  • うちの福利厚生
  • ベンチャーと子育て
  • 本郷の食事処
  • スタートアップで働く学生バイトぶっちゃけトーク
  • 本郷のラーメン好き評論回
  • 経営に役立つマンガ
  • ウェット系の集い
  • ベンチャーと健康

セッションにないトピックでも、「こういうことを知りたいんですが…」と主催者陣に聞いて頂ければ知ってそうな人を随時紹介します。

Who Knows What

誰が何を知っているかを可視化して多少は話しやすくするために、今回は Scrapbox を使って事前に参加者に属性をタグ付けしています。

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共通項になりそうなものをひたすらタグ付けしていけば、同じ悩みを持つ人や、同じ場所に現れる人が一覧で表示されます。事前に「あの人はこの辺知ってるんだな」とか「この人はこのセッションに参加するんだな」というあたりで使えるんじゃないかなと思っています。

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「お互いコーヒー好き」「EDM好き」「酒好き」など、意外なつながりが見えてくるかもしれません。そんな意外な繋がりが、ランチミーティングに繋がるのではないかなと思っていますので、可視化のお手伝いも頂ければ是非お願いします。

アンカンファレンス

普通にミートアップイベントをしても、シャイな人や受け身な人はなかなか話せません。日本人の多くは(外交的に見えるような人でも)ミートアップが得意ではないようです。ただ主催者側である程度話すきっかけを作ることで、多少話しやすくなる傾向にあるようです。私も会話全般得意ではありませんが、目的がある会話ならちょっとだけできます。

そこでワークショップとアンカンファレンスを組み合わせた形式にすることで、ミートアップの不慣れな感じを少し軽減できるのではないかと思っています。

弱い繋がりだけでは互助的な関係性にならないと言われています。実際、相手のことを『デザイナー』としてしか知らないのであれば、きっと「良いデザイナー知らないですか」ぐらいしか話せず、giver ではなく taker になってしまいます。しかしワークショプを通してお互いのことをより深く知る仕組みがあると、少し状況は変わるかもしれません。

スタートアップで働いたり、スタートアップに関わる一つの醍醐味は、お互いが助け合うカルチャーがあることだと思っています。なので taker よりも giver が多くなるようなしくみを模索していければと思います。

地理的密集の重要性

本郷でこういうことが起きればいいなと思ってます。

これを書いているとき、私はシリコン・バレーにおけるベンチャー起業家の人口密度の高さを知る機会に出会った。「オレン・フムス」で絶品のランチを食べるために、ジェシカと私は自転車に乗ってパロアルトの大学通りを走った。店の中を歩くと、ドアの近くに座っていたチャーリー・チーバ(Quora社の共同設立者、Facebookの元社員)に会った。セリナ・トバコワラ(サーベイ・モンキー社の技術部門副社長)が、出口で立ち止まって挨拶してくれた。ジョシュ・ウィルソンが持ち帰りの弁当を取りにやってきた。昼食後に、私たちはフローズン・ヨーグルトを食べに行った。その途中でラジャ・スーリに会った。ヨーグルト売り場に到着したら、デイブ・シェンがいた。外を歩いていると、ユーリ・サガロフに出会った。1ブロックほどいっしょに歩いた。その後、私たちはムザミル・ザベリ、そしてそして次のブロックでオーディン・センクに会った。これがパロアルトでの日常だ。私は人々に会おうとしていたわけじゃない。単に昼食を食べようとしていただけだった。また私の思うに、確かに会ったことはあるのだが覚えていない人が5人以上はいた。もし私たちのそばにロン・コンウェーがいれば、彼は30人の知人と会っていただろう。(ポール・グレアム「スタートアップ・ハブが成功している理由」

このイベント企画自体もちょっとした本郷のカフェでの会話から始まったのがきっかけです。

そんな何かがふと起こるのは生活圏が地理的に近いからですし、そんな地域の繋がりがあってもいいんじゃないかなと思います。また場合によっては次の転職にも役立つかもしれません。スタートアップや就職に失敗しても、周りが拾ってくれるかもしれません。そんないろいろな思いがあって、今回試しにやってみようという話になりました。

全部手弁当ですが、共感いただける本郷の方はぜひご参加いただけますと幸いです。

Written by

The University of Tokyo, Ex-Microsoft, Visual Studio; “Nur das Leben ist glücklich, welches auf die Annehmlichkeiten der Welt verzichten kann.” — Wittgenstein

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