Accelerate: Founder Insights Into Accelerator Programs

http://www.amazon.com/dp/1941018041/

Accelerator プログラムの包括的なまとめかなぁ、と思って買ってみたら、Accelerator Program を体験した人たちの声をいろいろジャンルに分けて掲載してる本でした。期待とは違いましたが、ところどころ参考になります。

Founder が Accelerator Program に入って価値を見出しているのはやはりワークショップとかそういうのではなくて、同じステージの Founder Community (同期ネットワークによる相互の助け合い), Mentor (ビジネス＆テクニカル)の二つがかなりの数言及されてますね。次に投資家ネットワークによる卒業後の資金調達のやりやすさと先輩ネットワーク。加えて時々スタートアップの信頼性が（外から見て）上がる、というのも挙げられてます。
特にネットワーキングの部分については can’t be overstated という感じの文言が何度か出てきてて、現代の fraternity 的な性格を accelerator は持っているのであれば、fraternity の構成や特質を調べれば何かしらの示唆が得られるかも。あとはある程度似通った製品を持っているところを集めたほうが相互ヘルプしやすいとかもあるかもしれないですね。

個別のプログラムで、YC でいえば PG から3か月間結構いつでもアドバイスを聞けるというのは大きいみたいです。PGの名前が何度も出てくる。そしてYC は卒業後3年ぐらい経っててもPGからアドバイス貰えるって凄いなぁと。あとやっぱり3か月という区切られた期間中プロダクトとカスタマーにフォーカスできるのは結果的に良いことみたい。とはいえ、PGやSAが make something people want と口酸っぱく言って、Web の右下にもずっと表示してるってことは、何度言っても中々難しいんだろうなぁと。一方 Techstars は完全メンターフォーカスのようで。
あと失敗経験談はやっぱり面白い。色々ありますが、Customer Access （特に right people）あたりはよく出てきますね。Selling とかもそうですが、そもそもの hearing ができない、みたいな。そういう意味だとチャネルかぁ。We didn’t know what we didn’t know な状況は何とかしたいところです。