3人チャットは結構良い

Taka Umada
3 min readJan 28, 2018

3人が入っている Facebook Messenger グループに何個か属しています。この 3 人チャット、一回あたりの会話が短くても、グループ自体は長く続く傾向があって、何かをきっかけにふとまたチャットが始まって情報交換などが起こることがあります。

確かに3人のチャットは一対一のチャットよりも負担ではないですし、会話が始まるきっかけも多く、またお互い反応がなくてもいい気楽さがあったりで、情報交換や雑談にちょうどよい距離感なのかなと思います。

増田先生の『なぜ3人いると噂が広まるのか』でも「3人いれば友情が続く」と言われています。実際に調査結果でも、三角形をなすリンクはそうでないリンクよりも長く保たれやすいそうです。

増田『なぜ3人いると噂が広まるのか

この本では、たとえば共通の友人Bがいて、自分と友人Aが疎遠になりそうになった時に、友人Bがたまたま声をかけて3人で集まったりすることがあるからかもとか、あるいは友人Aと友人Bが会っていて次回は自分も含めて飲もう、という企画を立ち上げてくれたり…ということが起こるからでは、という解説がされており、確かにそうしたことは起こりえるような気がします。

また、三角形が多いほど情報が伝播しやすいという調査もあるそうです。本来だと三角形が多いと情報が循環してしまって広まりづらいはずなのですが、人間の場合は情報拡散の速度と引き換えに情報の確実さをもたらすから、結果的に情報が伝播しやすくなるのでは、と言われています(だから三人だと噂が広まるわけですね)。

また上述の本では「職場での三角形が多い人ほど生産性が高い」(特に複雑な仕事を行う場合)という日立の矢野さんやMIT の Pentland の実験も引用されており、三角形の人間関係を作ることは積極的に試しても良いのかもしれません。

3人チャットを作ってみては?

ということで、皆さんもお互いが知り合いのそこそこ仲の良い人が3人いるのなら、その3人でチャットを作って、たまにコンタクト取ってみてはいかがでしょうか。この記事をちょっと紹介してお互い読んでおけば、そのメリットも伝わるのではないかと思います。

ただし、Pentland の調査によれば、対面関係のネットワークだけで見られる現象であり、電子メールの送受信のネットワークは逆の結果になるそうで、3人でちゃんと会うのも大事だと思いますのでその点はご注意ください…。

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Taka Umada

The University of Tokyo, Ex-Microsoft, Visual Studio; “Nur das Leben ist glücklich, welches auf die Annehmlichkeiten der Welt verzichten kann.” — Wittgenstein